不眠症

睡眠は、身体や脳を休めるために欠かせない大切な時間です。しかし、十分な睡眠時間を確保しているにもかかわらず疲れが取れない、寝つきが悪い、夜中に何度も目を覚ましてしまう、このような状態が続くと日常生活に支障をきたすことがあります。これが「不眠症」と呼ばれる状態です。
不眠症は誰にでも起こりえる身近な悩みであり、日本では約20%~30%の方が不眠症の経験があるとされています。特に日本は、世界的に見ても慢性的に不眠を抱える人が多い傾向があり、その中でも女性に多く見られるのが特徴です。
しかし不眠に悩んでいても、多くの人が医療機関を受診せず、我慢したり放置してしまう現状があります。
不眠症は、放置するとうつ病や生活習慣病のリスクにつながるため注意が必要です。このコラムでは不眠症の問題とカイロプラクティックの有効性について解説していきます。

こんな経験したこと
ありませんか?

  • 布団に入ってもなかなか寝付けない
  • 寝れない日が続き、日中ぼーっとしてしまう
  • 睡眠薬が手放せず、薬に頼ってしまうことに不安がある
  • 夜中に何度も目が覚める
  • 睡眠が浅く、疲れが取れない

一般的な不眠症に対しての治療法common medical care
一般的な腰痛に対しての治療法
不眠症には、ストレスや生活習慣の乱れ、環境の変化といった「外的要因」と、心理的要因、身体的要因、薬の副作用などの「内的要因」の両方が大きく関係しているといわれています。治療の第一歩としては、まずは外的要因を見直し、それらを取り除くことが基本とされています。
しかし同じような環境で生活していても、不眠症になる人とならない人がいるのはなぜでしょうか?
人の身体は、本来「体内時計」によって調整されており、朝になるとホルモンの働きで目が覚め、夜になると眠くなるようにできています。これは、外部の光や温度などの変化を脳が感知し、その情報をもとに適切なタイミングでホルモンが分泌されることによって成り立っているのです。
しかし、身体と脳をつなぐ神経伝達に異常が起こると、脳が身体の状態を正しく把握できなくなり、ホルモン分泌リズムが乱れてしまいます。これにより、体内時計が狂い、睡眠と覚醒のリズムが乱れてしまうのです。
したがって、不眠の原因を外的要因だけに求めるのではなく、内的要因にも目を向ける必要があります。どれだけ外部環境を整えても、内側のバランスが崩れていては、根本的な解決にはつながらないのです。
カイロプラクティックでのアプローチchiropractic approach
カイロプラクティックでのアプローチ
不眠症は「セロトニン」と呼ばれるホルモンが深く関係しています。セロトニンは朝に分泌されることで目覚めを促し、身体を活動モードへ導きます。そして夜になると、このセロトニンが「メラトニン」に変換され、眠気を誘発する働きをします。
セロトニンは活動(交感神経)と休息(副交感神経)の切り替えをスムーズに行う、いわばスイッチのような役割を担っています。しかしこのセロトニンが不足すると、メラトニンの分泌がうまくいかずに不眠の原因となるのです。
セロトニンは、リラックスしているときに分泌を促進され、逆にストレスや緊張が続くとセロトニンが減少するといわれています。現代のストレス社会ではこのバランスが崩れやすく、非常に重要なポイントと言えるでしょう。
カイロプラクティックでの不眠症に対してのアプローチは、背骨から骨盤に起こる「サブラクセーション(神経伝達を妨げる歪み」を調整することにあります。これにより、脳と身体をつなぐ神経伝達がスムーズになり、自律神経のバランスが整います。その結果リラックスや自律神経の安定を通じてセロトニンの働きをサポートする事につながるのです。カイロプラクティックケアを取り入れることで、不眠の改善だけでなく、心身の健康を支持し、より快適な生活を手に入れていきましょう。

不眠症の症例紹介case introduction

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