不眠症

不眠症

不調で諦めていた毎日が、変わり始めた

50代男性
来院に至った経緯
普段から眠りが浅く、朝起きても疲れが取れずにだるさが続いていて、頭痛も頻繁に起こり、精力の低下や、風邪を引きやすくなるなど、免疫力の低下を感じていた。
これまで整体やカイロプラクティック、マッサージなど様々な施術を受けてきたが、どれも施術直後は楽になるものの、しばらくすると元に戻ってしまう状態が続いていた。最近では温泉施設のマッサージでその場しのぎの対処をしていた。
そんな中、仕事が多忙を極め、体調を崩す頻度も週に1回と増え、仕事への影響や将来への不安が大きくなってきたため、「本当に身体を良くできる治療院はないか」と探していた。
その時偶然目にしたのが、塩川カイロプラクティックのYouTube動画であった。「他とは違う」と感じて通院を開始。1回目の施術で「体に血が流れるような感覚」を初めて実感し、根本から改善していけるかもしれないと確信した。しかし東京の銀座にある塩川カイロプラクティックは、自宅から車で片道3時間半もかかる距離で、継続的に通うには難しいと感じ、近くで同じようにカイロプラクティックを受けられるところがないか相談したところ、塩川グループの当院をご紹介いただき、現在の通院に至る。
初診の状態
  • 01

    左仙腸関節の可動域制限

  • 02

    頚部筋の過緊張

  • 03

    第1頸椎の可動域制限

経過と内容
レントゲン検査の結果、腰の一番下の骨(L5)の部分に、椎間板と言われる骨と骨の間のクッションがすり減っている「D4レベル」の変化が見られたため、週に2回のカイロプラクティックケアを始めた。

【2週目(4回目のアジャストメント)】
頚部の筋肉の緊張がやわらぎ、睡眠の質にも良い変化が見られた。全体的に身体が軽くなり、調子は良くなってきたものの、一時的に発熱する日があった。頭痛は少し残っていたものの、以前よりは軽くなってきた。

【4週目(8回目のアジャストメント)】
左頚部の筋緊張と浮腫感はさらに軽減。頭痛はなくなり、体調も安定傾向に。熱は出なかったものの、体調が崩れ、1日寝込む日があった。睡眠はしっかりとれるようになっており、それに伴い慢性的な疲労感も感じなくなってきたとのこと。

【5週目(10回目のアジャストメント)】
左頚部の重だるさはやや残っているもの、頭痛や体調不良は全く起きず、睡眠も良好に保てている。体調も安定し、日常生活の質が大きく向上した。
現在は、体調を崩さないような身体づくりのため週1でのケアを継続している。

考察
今回の不眠の原因は、骨盤のゆがみによって背骨に負担がかかり、背骨のクッションである「椎間板」にもストレスがかかっていたこと、さらにその影響が頸椎1番(上部頸椎)にも及んでいる事が考えられました。
そこで、まずは「体の土台」である骨盤、そして自律神経の働きに深く関わる上部頸椎からアプローチを行いました。これは、身体のバランスを整え、神経の流れをスムーズにするために重要なステップです。
実は、不眠で悩んでいる人の多くは「セロトニン」というホルモンの分泌がうまくいっていないことが関係しています。そして、このホルモンの分泌には自律神経と脳の働きが深く関わっています。
私たちの身体は、仕事や家事での長時間の同姿勢、精神的ストレス、運動不足、ホルモンバランスの乱れ不規則な生活など様々なストレスを受けると、交感神経が過剰に働く状態(慢性ストレス状態)になります。
このような状態が長く続くと、身体は常に緊張したままになり、眠りが浅くなったり、回復力が落ちたりしてしまいます。
さらに、背骨のズレ(サブラクセーション)があると、脳と身体をつなぐ神経の流れがうまくいかず、脳が身体の不調に気づけない状態になります。その結果、脳が必要な回復の指令を出せずに、症状が長引いてしまうのです。
今回のケースでは、骨盤と首の骨(上部頸椎)を整えることで、神経伝達が正常になり、脳と身体の状態を正しく把握できるようになったと考えられます。結果として、身体本来の自然な回復力がしっかり働くようになり、不眠の改善につながったのです。
人間の身体は、本来自分で治す力(自然治癒力)を持っています。その力を引き出すには、身体の土台を整えること、そして脳と神経のサイクルを正常にすることがとても大切なのです。
北野 大輔

執筆者北野 大輔

松本市出身。中学生の時にバスケットボールやスケートボードに明け暮れていたがある日膝が曲がらなくなるくらいのケガをしてしまった。なかなか膝の痛みが取れなくて困っている自分に運命の出会い。母の勧めで整骨院にかかり施術を受け、信じられないことにたった3回の施術で膝が曲がるようになり、しゃがむことが出来るようになった。当時とても感動し、整骨院の仕事のすばらしさを知りました。私もケガをした人の役に立ちたいと思いこの業界を志す。

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