慢性腰痛、坐骨神経痛

慢性腰痛、坐骨神経痛

10年来の腰痛が改善し、楽に生活が出来るように

30代女性
来院に至った経緯
20代の頃から時折腰に痛みを感じるようになり、特に3人目の出産後には立ち上がることもできないほどの強い腰痛が現れるようになった。最近では、右の腰から足にかけてのしびれも出るようになり、日常生活や仕事への影響が大きくなってきていた。立てないほどの腰痛も出現するようになり、たまに右腰から足にかけてしびれが出るようになった。

仕事では立ち仕事や動くことも多く、常に腰痛への不安を抱えていたものの、「どこに行けばよいかわからない」という思いから、これまで整形外科や整骨院などの医療機関を受診することはなかった。10年以上にわたり慢性的な症状を抱え、3人の出産も経た現在、痛みやしびれが以前よりも強く感じられるようになり、「このまま悪化すれば手術が必要になるのでは」「仕事を続けられなくなるのではないか」といった将来の不安を強く感じるように。

そんな中心配したご主人が当院ホームページをご覧になり、「カイロプラクティックなら何か助けになってくれるかもしれない」と思い、勧めを受けて当院に来院された。
初診の状態
  • 01

    腰部筋の過緊張

  • 02

    右仙腸関節部可動域制限

  • 03

    腰椎前弯カーブ増大

経過と内容
レントゲン検査の結果、腰の一番下の骨(L5)の部分に、椎間板と言われる骨と骨の間のクッションがすり減っている「D3レベル」の変化が見られたため、週に2回のカイロプラクティックケアを始めた。

【2週目(4回目のアジャストメント)】
腰の痛みが軽くなり、特に仕事中に感じていた痛みが明らかに減少。体表温度検査や仙骨部の浮腫感が依然としてあったが、初診時と比較するといずれも軽減傾向が見られた。

【4週目(8回目のアジャストメント)】
仙骨部の浮腫がさらに減少し、右仙腸関節部の可動性にも改善が認められた。腰痛はさらに軽減し、当初訴えていた右下肢のしびれ症状はほとんど出なくなった。

【5週目(10回目のアジャストメント)】
腰痛の改善に加え、以前より訴えていた頭痛の頻度も減ってきたとの報告あり。初期集中ケア期間を終え、主訴であった腰痛および下肢のしびれは大きく改善。しかし、趣味であるランニングやスポーツ後に腰痛が再発することがあるため、週1回のケアを継続中

考察
今回の腰痛の原因は、骨盤のゆがみによって腰の骨に負担がかかり、その結果、骨と骨の間にあるクッションの椎間板に負担がかかり腰の神経にもストレスがかかっていたことが考えられたため、まずは「身体の土台」である骨盤と、神経の働きに大きく関わる首の一番上(上部頸椎)から整えていくことにした。これは、身体のバランスと神経の流れを整えるための大事なポイントになるためです。

実は、腰痛で悩んでいる人の多くは、腰や骨盤にかかるストレスが大きく関係しています。その原因としては、長時間の同じ姿勢での仕事や家事、精神的ストレス、運動不足、ホルモンバランスの乱れ、不規則な生活など、日々の生活の中にいろいろな要素があります。

腰の痛みが長く続くと、筋肉が硬くなったり、身体の回復力がうまく働かなくなったりします。脳と神経の連携がうまくいかないと、脳が身体の不調に気づかず、必要な回復の指令を出せなくなるのです。だから、ただマッサージで筋肉をほぐすだけでは、根本的な解決にはつながらないこともあります。今回のケースでは、骨盤と首の骨を調整することで、神経の流れがスムーズになり脳が身体の状態を正しく把握できるようになったと考えられます。結果として、身体の自然な回復力がしっかり働くようになり、腰痛の改善につながったと考えられます。

人間の身体は、本来自分で治す力(自然治癒力)を持っています。その力を引き出すには、身体の土台を整えること、そして脳と神経のサイクルを正常にすることがとても大切なのです。
北野 大輔

執筆者北野 大輔

松本市出身。中学生の時にバスケットボールやスケートボードに明け暮れていたがある日膝が曲がらなくなるくらいのケガをしてしまった。なかなか膝の痛みが取れなくて困っている自分に運命の出会い。母の勧めで整骨院にかかり施術を受け、信じられないことにたった3回の施術で膝が曲がるようになり、しゃがむことが出来るようになった。当時とても感動し、整骨院の仕事のすばらしさを知りました。私もケガをした人の役に立ちたいと思いこの業界を志す。

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