20年以上改善しなかった慢性腰痛に変化が現れた症例

20年以上改善しなかった慢性腰痛に変化が現れた症例

「長年の腰痛から解放へ―鍵となったのは身体の土台である骨盤」

40代女性
来院に至った経緯
20年以上前から慢性的な腰痛に悩まされ、常に腰に痛みや違和感を抱えながら生活をしていた。

仕事はデスクワークが中心で、「運動不足が原因なのかもしれない」と考え、もみほぐしやストレッチ、地元のカイロプラクティックなど、これまでさまざまな方法を試してきた。

施術を受けた直後は少し楽に感じることもあったが、しばらくするとまた元の状態に戻ってしまう。

「もう20年以上も続いているし、この腰痛とはずっと付き合っていくしかないのか」そう思いながらも、何か根本的に身体を変える方法はないかと探し続けていた。

そんな中、YouTubeで塩川カイロプラクティックの動画を目にし、これまで受けてきた施術とは異なるカイロプラクティックの考え方に興味を持つようになった。

「一度、ちゃんとしたカイロプラクティックでしっかり自分の身体を診てもらいたい」
そう考え、東京まで施術を受けに行くことも検討していたところ、塩川グループのカイロプラクティック院が松本にあることを知り来院に至る。
初診の状態
  • 01

    右後頭骨周辺の浮腫感

  • 02

    背部から腰部にかけての起立筋の過緊張

  • 03

    右仙腸関節の可動制限

経過と内容
初診時の検査では、右仙腸関節の可動制限、右腰部起立筋の過緊張、右後頭下筋および乳様突起から胸鎖乳突筋部にかけての過緊張が確認された。体表温度検査では、仙骨・腰椎・上下部頸椎において、明らかな左右の温度差が確認された。

レントゲン評価では、腰椎側面像においてもD4~D5レベルと椎間板への負担がかかり続けてる状態であると確認された。

これらの検査所見から、初期集中期では週2回のカイロプラクティックケアを提案し、週2回のケアから開始した。

2週目(2回目のアジャストメント)
前回からの様子を聞くと、初回の施術からずっと気になっていた右肩の痛みが不思議とほとんど気にならなくなったとのこと。

腰はまだ痛みがあるが身体の変化を感じていただけていた。

右仙腸関節周囲の浮腫や可動制限はまだ確認されたもの、第一頸椎の可動制限には軽減がみられた。

4週目(8回目のアジャストメント)
右仙腸関節部の浮腫感、可動制限も軽減して日常生活動作において右肩、腰痛の痛みはほぼ消失し不安もなくいなってきた。

日常生活での痛みもほぼ気にならなくなり、良好な経過のため2週間に1回のケアに変更した。

6週目(12回目のアジャストメント)
右仙腸関節周囲にみられていた浮腫および可動制限は、ほとんど確認されなくなった。

日常生活での痛みもほぼ気にならなくなり、良好な経過のため2週間に1回のケアに変更した。

初診時に訴えていた慢性的な腰痛、肩の痛みもほぼ消失し、日常生活に支障を感じることがなくなったが、現在は良好な状態を維持することを目的に、本人の希望もあり、定期的なカイロプラクティックケアを継続している。

考察
初診時には、右仙腸関節周囲や後頭骨部に浮腫感がみられ、右腰部起立筋の過緊張、右仙腸関節および第一頸椎の可動制限が確認された。

今回のケースで重要なのは、なぜ20年以上もの間、腰痛や肩の痛みが改善せず繰り返していたのかという点である。

これまで、もみほぐしやストレッチ、カイロプラクティックなどさまざまな方法を試してきたが、十分な改善には至らなかった。これは痛みを感じている筋肉や関節だけではなく、その背景にある問題が長期間残り続けていた可能性が考えられる。

検査では、特に身体の土台となる骨盤部にサブラクセーション(身体の正常な神経機能を妨げる状態)が確認された。

骨盤は脊柱全体を支える土台である。

そのため、骨盤部の機能に問題がある状態が長期間続けば、腰椎や椎間板、周囲の筋肉や関節に偏った負担がかかり続ける可能性がある。

今回のケースでは、この状態が長期化したことが、20年以上続いた慢性的な腰痛や肩の不調に関係していた可能性が考えられた。

そこで、痛みが出ている場所だけを追いかけるのではなく、検査によってサブラクセーションを継続的に評価し、特に骨盤部を中心として必要な箇所へのアジャストメントを行った。

ケアを継続するにつれて、右仙腸関節周囲の浮腫や可動制限に変化がみられ、土台となる骨盤の状態が安定するとともに、腰部の状態にも改善がみられるようになった。そして、長年続いていた腰痛や肩の不調にも変化が現れた。

今回の症例から、慢性的な症状では「痛い場所=原因」とは限らず、なぜその場所に負担がかかり続けているのかという視点から身体を評価することが重要であると考えられた。

身体に現れている症状だけに着目するのではなく、骨盤や脊柱、神経系の状態を継続的に評価し、その人に必要な箇所へアジャストメントを行うことで、身体が本来持つ適応力や回復力を発揮しやすい状態へ導いていく。

20年以上続いた症状であっても、身体の状態を丁寧に検査し、その背景にある問題に目を向けることの重要性を改めて感じた症例である。
北野 大輔

執筆者北野 大輔

松本市出身。中学生の時にバスケットボールやスケートボードに明け暮れていたがある日膝が曲がらなくなるくらいのケガをしてしまった。なかなか膝の痛みが取れなくて困っている自分に運命の出会い。母の勧めで整骨院にかかり施術を受け、信じられないことにたった3回の施術で膝が曲がるようになり、しゃがむことが出来るようになった。当時とても感動し、整骨院の仕事のすばらしさを知りました。私もケガをした人の役に立ちたいと思いこの業界を志す。

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