長年の不調を抱えながら、「もう一人子どもがほしい」と願っていた女性の症例

長年の不調を抱えながら、「もう一人子どもがほしい」と願っていた女性の症例

「骨盤・背骨への負担から考える、自律神経と身体の不調

30代女性
来院に至った経緯
5年ほど前から、慢性的な腰痛や首の痛みを伴う、肩こりに悩まされるようになり、気づけば頭痛もほぼ毎日のように起こる状態になっていた。

夜になってもなかなか寝つけず、眠れても疲れが抜けず、疲れやすさや貧血などもあり、「なんとなく身体の調子が悪い」そんな状態が当たり前になっていた。

その都度、身体を少しでも楽にしようとケアを受けるものの、一時的に楽になっても、しばらくするとまた同じような不調を繰り返していた。

そんな中「もう一人、子どもを授かりたい」という思いもあり、婦人科で不妊治療を続けていた。

いくつもの不調を抱えながら不妊治療を続ける中で、「妊娠だけではなく、まず自分の身体そのものを見直した方がいいのではないか」、そう考えるようになった。

そんな中、当院のホームページでカイロプラクティックについて知り、当院への来院を決意された。
初診の状態
  • 01

    右乳様突起部のスポンジ状の浮腫

  • 02

    右仙腸関節部の可動制限

  • 03

    右仙腸関節部の浮腫

経過と内容
初診時に身体の状態を詳しく確認すると、第一頸椎と右仙腸関節周辺に浮腫や可動域の制限が確認された。

また、レントゲン画像では腰椎にD3レベルに変性所見も確認された。

椎間板の変性のレベルから週2回のケアを提案したが、遠方からの来院ということもあり、週一でのケアから開始した。

4週目(4回目の施術)
首の痛みや肩こりが軽減し、ほぼ毎日のように感じていた頭痛も、週2〜3回程度まで頻度が減少した。

腰痛についても痛みの程度が徐々に軽くなり、以前と比べて日常生活の中で腰を気にすることが少なくなっていった。

9週目(9回目の施術)
腰痛はほとんど気にならない程度まで軽減。

慢性的に感じていた肩こりにも変化がみられ、頭痛の頻度もさらに減っていった。

ご本人からも「以前より身体が楽になってきた」と変化を実感する言葉が聞かれるようになった。

日常生活に支障を感じるほどの症状が大きく軽減してきたため、身体の状態を確認しながら、ケアの頻度を2週間に1回へと移行した。

15週目(12回目の施術)
日常生活で感じていた肩こりや腰痛、頭痛は、ほとんど気にならない状態となった。

不眠についても、初回来院時と比べて寝つきは良くなっていたものの、まだ気になることがあるとのことだったため、引き続き身体の状態を確認しながらケアを継続した。

25週目(17回目の施術)
普段の日常生活で感じていた身体の不調はほとんど気にならなくなり、不眠についても改善傾向がみられていた。

その後、患者様のご都合により予約のキャンセルがあり、カイロプラクティック・ケアは一旦中断となった。

しばらく来院が途絶えていたが、約1年後に再び予約が入った。

そして来院された患者様の腕には、赤ちゃんの姿があった。

現在は、出産後、育児の負担による身体のメンテナンスを目的として、再びカイロプラクティック・ケアを継続されている。

考察
今回のケースでは、腰痛、頭痛、不眠など複数の症状がみられ、その背景には骨盤や背骨への負担に加え、自律神経を含めた神経系の働きが関係していた可能性が考えられる。

骨盤部のサブラクセーション(体の不調や病気を引き起こす根本的な神経妨害)の存在から、腰椎や椎間板、周囲の筋肉や関節への負担が偏り、腰痛や肩こりなど慢性的な痛みにつながっていたと考えられる。

また、午後に起こる頭痛や寝つきの悪さについても、日中に高まった交感神経の働きがうまく切り替わらず、自律神経のバランスが乱れていたことが一つの要因として考えられる。

さらに、エストロゲンやプロゲステロンなどの女性ホルモンは、脳と卵巣が情報をやり取りすることで調節されている。そのため、妊娠を考えるうえでも神経系と内分泌系の連携は重要である。

定期的なカイロプラクティック・ケアを行う中で、腰痛、頭痛、不眠などは徐々に軽減した。その後ケアは一旦中断となったが、約1年後には赤ちゃんを抱いて来院された。

症状だけに着目するのではなく、神経系を含めた身体全体の状態を整えていくことの重要性を改めて感じる症例であった。

北野 大輔

執筆者北野 大輔

松本市出身。中学生の時にバスケットボールやスケートボードに明け暮れていたがある日膝が曲がらなくなるくらいのケガをしてしまった。なかなか膝の痛みが取れなくて困っている自分に運命の出会い。母の勧めで整骨院にかかり施術を受け、信じられないことにたった3回の施術で膝が曲がるようになり、しゃがむことが出来るようになった。当時とても感動し、整骨院の仕事のすばらしさを知りました。私もケガをした人の役に立ちたいと思いこの業界を志す。

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